2002年
次亜塩素酸ナトリウム溶液のミズカビ病原因菌, Saprolegnia parasiticaに対する殺菌効果
SUISANZOSHOKU
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- 巻
- 50
- 号
- 3
- 開始ページ
- 385
- 終了ページ
- 386
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11233/aquaculturesci1953.50.385
- 出版者・発行元
- 水産増殖談話会
魚類真菌性疾病ミズカビ病の予防治療剤として、多くの薬剤が検討されているが、マラカイトグリーンに優るものは見出されていない。しかし、マラカイトグリーンは生物毒性、残留性、催奇性および発癌性が指摘されるなど、その使用が制限されており、これに代わる薬剤の開発が望まれている。前報では、水道水に少量の食塩を添加して電解した弱アルカリ性電解水が、魚類真菌性疾病のミズカビ病原因菌に対し、遊走子の発芽阻止効果と菌糸の発育阻止効果を示すことを報告し、マラカイトグリーンに代わりうる有望な抗カビ剤であることを明らかにした。この電解水の殺菌効果の主成分は、次亜塩素酸ナトリウムであり、次亜塩素酸ナトリウム溶液(以下、NaClO)は殺菌剤として食品に添加することが認められている。NaClOも電解水も同等の殺菌効果を有するならば、これらの使用に際しては、技術的・経済的に有利なものを選択することが可能である。しかし、NaClOの殺菌効果は未だ確認されていない。そこで、本研究では、遊走子の発芽ならびに菌糸の発育に対するNaClOの阻止効果について検討した。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11233/aquaculturesci1953.50.385
- ISSN : 0371-4217
- ISSN : 2185-0194
- CiNii Articles ID : 10009935891
- CiNii Books ID : AN00124667