MISC

2015年6月

養殖カワハギStephanolepis cirrhiferに発生した非結核性抗酸菌症

魚病研究
  • 深野 華子
  • ,
  • 和田 新平
  • ,
  • 倉田 修
  • ,
  • 水野 かおり
  • ,
  • 中永 和枝
  • ,
  • 星野 仁彦

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DOI
10.3147/jsfp.50.68

2009,2010年に,愛媛県内で飼育されていたカワハギに高い死亡率を伴う疾病が発生した。病魚は顕著な腹部膨満を伴い,腹腔内には多数の白色結節を認めた。病理組織学的に本疾病は膿瘍形成性肉芽腫病変を特徴とし,肉芽腫の壊死中心には多量の細胞残渣と抗酸菌染色陽性の長桿菌集落を認めた。2009,2010年に分離した代表的な2菌株を使用し,細菌学的検査およびDNA-DNAハイブリダイゼーションを実施した結果,いずれの分離菌も迅速発育型非結核性抗酸菌であるMycobacterium chelonae近縁種であることが示された。人為感染試験を実施したところ,本菌はカワハギに対し病原性を有することが示された。本例は,国内の海産養殖魚における初の迅速発育型非結核性抗酸菌感染例である。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3147/jsfp.50.68
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005866192
CiNii Resolver ID
http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000002446662

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