林 俊雄

J-GLOBALへ         更新日: 18/11/20 05:00
 
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研究者氏名
林 俊雄
 
ハヤシ トシオ
所属
創価大学
部署
人間学科
職名
教授
学位
文学修士(東京大学)

研究キーワード

 
 

研究分野

 
 

経歴

 
1979年
   
 
?1985 (財)古代オリエント博物館研究員 1985?1991 (財)古代オリエント博物館主任研究員 1991?1994 創価大学文学部助教授 1994?   創価大学文学部教授
 

学歴

 
 
 - 
1979年
東京大学 人文科学研究科 東洋史学
 
 
 - 
1972年
東京教育大学 文学部 史学方法論専攻
 

委員歴

 
2004年
   
 
?2005 全学協議会委員 2011?2012 図書館運営委員会委員 2013?   文学部人事委員会委員
 

論文

 
六~八世紀のモンゴリア、中央アジア、北中国―突厥王侯の墓廟から見た文化複合―
林俊雄
史境   (64) 1-18   2012年3月   [査読有り]
6~8世紀、中国では唐朝、モンゴル高原では突厥可汗国が支配者であったころ、両者の支配地域では中国とテュルク(突厥)、中央アジア西部出身のイラン系ソグド人の三者の文化が入り混じって一種の国際的状況が生まれていた。そのことを突厥の王侯の墓廟遺跡から考古学的に確認した。
The Birth and the Maturity of Nomadic Powers in the Eurasian Steppes: Growing and Downsizing of Elite Tumuli
Hayashi Toshio
Ancient Civilizations from Scythia to Siberia   (19) 341-369   2013年6月   [査読有り]
中央ユーラシアの草原地帯では前2千年紀末に強大な権力を持つ遊牧民支配者が誕生していたことを、自分たちが率いるモンゴルでの発掘調査例から証明し、さらにその後の約1000年にわたるスキタイから匈奴時代までの遊牧権力の成熟の程度を大型墳墓の変遷から明らかにした。
Griffin Motif: From the West to East Asia via the Altai.
Hayashi Toshio
Parthica   (14) 49-64   2013年9月   [査読有り]
西アジアで生まれた空想上の動物グリフィンのモチーフは、前5~4世紀頃にイランとギリシアでそれぞれ違ったタイプの図像として発達した。イランのグリフィンは中央アジア南部から天山を通ってアルタイに達し、一方、ギリシアのグリフィンは黒海北岸から草原地帯を通ってアルタイに到達し、両者はアルタイで合流した。それは草原地帯独自の変容を遂げつつ、アルタイからさらにモンゴル高原、中国北部へと伝わって行った。

Misc

 
Mongolia, Central Asia and Northern China in the 6th – 8th Centuries.
Toshio Hayashi
From Ötüken to Istanbul, 1290 Years of Turkish (720-2010).   363-370   2011年6月
文献史料と考古学資料に基づいて、モンゴル高原の突厥時代、中国北部の北朝末期~唐代中頃には、それぞれの地元であるテュルク=突厥と中国の文化、それに加えて中央アジアからやってきたソグド人の文化が入り混じり、一種の複合的文化が形成されていたことを明らかにした。
On the Origin of Turkic Stone Statues.
Hayashi Toshio
International Journal of Eurasian Studies.   N. S. 1 (11) 15-24, 181-198   2011年10月
いわゆる突厥の石人は突厥の最初から存在していたかのように思われているが、第一突厥の段階にはなく、突厥が塔に滅ぼされた後に中国からの影響によりその原初的形式のものが現れ、復興後の第二突厥の時期に至って本格的に石人政策が行われるようになったことを明らかにした。
ケルブ(ケルビム)=スフィンクス説について
林俊雄
ヘレニズム~イスラーム考古学研究   18 78-90   2011年12月
旧約聖書にしばしば登場するケルブ(複数形はケルビム)はスフィンクスとする説が有力だが、グリフィンとする説も存在する。本稿では文献史料と考古学資料に基づいて両説を比較検討した結果、グリフィンとする説のほうがやや有利ではないかという結論を得た。
The Altai and Silla from the Viewpoint of Archaeological Findings
Hayashi Toshio
Proceedings of the 11th Seoul International Altaistic Conference   (11) 415-432   2013年12月
2009年に筆者が参加したロシア領アルタイ共和国東端での発掘調査では、いわゆる民族大移動時代に典型的な装飾品は、東欧からカザフスタンまで草原地帯西部に広く分布しているが、一方、韓国南部の新羅の遺跡からも出土する。カザフスタンと新羅とでは距離が離れすぎているが、カザフスタンよりも少し東に位置する今回の遺跡からの発見で、両者の距離が若干縮まった。
2013年西安発見迴鶻王子墓誌
林俊雄
創価大学人文論集   (26) 1-11   2014年3月
2013年初めに西安で盗掘されて発見された墓誌には、漢文のほかにテュルク・ルーニック文で碑文が刻まれていた。これまで漢文とルーニック文の両方が刻まれた碑文は、突厥やウイグル可汗国の本拠地であったモンゴル高原では発見されているが、中国本土で発見されたのは初めてである。筆者は古代トルコ語の世界的権威であるツィーメ博士や石見清裕(早大)、片山章雄(東海大)などと協力して漢文とルーニック文の解読・解釈を行ない、発表した。

書籍等出版物

 
遊牧国家の誕生
山川出版社   2009年   ISBN:978-4-634-34936-0
ユーラシアの石人
雄山閣   2005年   ISBN:4-639-01880-0
大青山一帯の北魏城址の研究
東京大学大学院人文社会系研究科   2013年   
Kőrősi Csoma Sándor mi a Magyar?
Kőrősi Csoma Sándor Közművelődési Egyesület   2014年   
鍑の研究―ユーラシア草原の祭器・什器―
雄山閣   2011年   ISBN:978-4-639-02174-2

講演・口頭発表等

 
考古学研究の20年:中央ユーラシアとくに中央アジア・シベリア・モンゴル
内陸アジア史学会50周年記念公開シンポジウム「内陸アジア史研究の課題と展望」   2010年   
ユーラシアにおける人間集団の移動と文化の伝播について
イリプロジェクト研究会 考古学部会   2010年   
カザフスタン、ロシア領アルタイの考古学事情
第47回日本アルタイ学会   2010年   
2009年アルタイ調査の成果――匈奴・フン同族説は成立するか――
第17回ヘレニズム・イスラーム考古学研究会   2010年   
ユーラシア草原東部、大型墳丘墓の変遷――ユーラシア草原の「古墳時代」――
橿原考古学研究所 第2回墳丘墓研究会   2010年