2002年
牡蠣殻片の道路路床構築材料としての適用性に関する基礎的研究(共著)
土木学会論文集
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- 巻
- 2002
- 号
- 714
- 開始ページ
- 179
- 終了ページ
- 190
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2208/jscej.2002.714_179
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 土木学会
国内に点在する牡蠣養殖地では, 剥き身収獲後に発生する殻の野積み量と転用量との間に不均衡を生じている所も多くみられ, そのような産地では周辺環境の保全のみならず, 地場産業の振興を図る上からも殻の効率的な処理, 加工策の確立が急務の課題となっている. 本研究では能登半島七尾湾沿岸の養殖地を対象に, 破砕した牡蠣殻を現地のアスファルト舗装の路床構築に活用することを念頭に置いて, 実施工に先立つ室内試験および模擬路床の構築試験を行ったところ, 殻片混入の有無は安定材を添加して締固めた有機質粘土のCBRや強度発現過程に直接関与しないこと, 殻片を2割程度混入することで路床のトラフィカビリティは向上し, 併せて安定処理効果も大きくなるなどの結果が得られ, これより, 薄片状を呈する殻材であっても現道の路床改良工事に利用できる可能性は高いと判断した.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/jscej.2002.714_179
- ISSN : 1882-7187
- ISSN : 0289-7806
- J-Global ID : 200902193894753514
- CiNii Articles ID : 10009725936