論文

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2015年2月

強熱法を用いた製鋼スラグの炭酸カルシウム含有率測定法

土木学会論文集C(地圏工学) 第71巻 第1号 pp.14~19
  • 山田 幹雄

71
1
開始ページ
14
終了ページ
19
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2208/jscejge.71.14
出版者・発行元
Japan Society of Civil Engineers

本研究では,製鋼スラグの炭酸化の進行状況を定量的に評価するために,炭酸塩(カルシウム)含有率試験の1つである強熱法について検討を行った.得られた結果より,製鋼スラグ中の炭酸カルシウムは,1)温度700℃で3時間以上強熱すると二酸化炭素が完全に離脱すること,2)強熱法により得られた炭酸カルシウム含有率は,製鋼スラグの粒径が小さいほど大きくなることが明らかとなった.また,粒径が9.5~37.5mmでは試料中に包含されている気体が温度540℃での強熱中に膨張し,試料が破裂して試験を行うことができなかった.これより,強熱法により製鋼スラグの炭酸カルシウム含有率を求めるためには,粒径4.75mm未満の試料20gを3時間以上強熱する必要があることが示された.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2208/jscejge.71.14
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130004961991
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JLC/20005430145?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.2208/jscejge.71.14
  • ISSN : 2185-6516
  • CiNii Articles ID : 130004961991

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