2005年
画像診断の新たなる潮流
金沢医科大学雑誌
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- 巻
- 30
- 号
- 4
- 開始ページ
- 413
- 終了ページ
- 419
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 金沢医科大学
最近の画像診断における中心的なモダリティと考えられるMDCTとMRI,さらにPETおよびPET-CTに関して,これらの画像診断の新たな展開に関して解説する。MDCTは多列化が進み,撮像の高速化,広範囲の高分解能画像や多断面再構成により診断が容易となり,さらにワークステーションの進歩にて3D-CT angiographyや仮想内視鏡像,さらに心臓,冠動脈のcurved multi-planar reformationやCT perfusion imagingなどが臨床応用可能となった。MRIは,シーケンスや撮像技術の進歩により体幹部でも明瞭な拡散強調画像の撮像が可能となり,さらに診断用ツールとしてのMR spectroscopyの臨床応用や肝特異性造影剤によるKupffer細胞の機能・分布画像など,これまでのMRIでは得られなかった機能に基づいた多様なコントラスト画像を臨床へ反映させることが可能となって来ている。PETは,癌の早期発見から悪性度の判定,治療効果判定から再発の判定まで高い有用性が示されてきたが,CT画像をPETと同時に取得するPET-CTの出現にて形態情報と代謝情報が高い位置一致性に基づき融合され,診断能向上という面で効力を発揮している。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110006198465
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00043827
- ID情報
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- ISSN : 0385-5759
- CiNii Articles ID : 110006198465
- CiNii Books ID : AN00043827