論文

1999年11月11日

脱都市移住者の群像 -'stranger-native interaction'の理解のために-

『甲南大学紀要』文学編
  • 菅 康弘

109
190
開始ページ
140
終了ページ
166
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(大学,研究機関等紀要)
出版者・発行元
甲南大学

‘stranger-native interaction’の理論化に向け、日本における脱都市移住者を、まずその動機別に分類する。その後4次元に分けられた動機に〈職〉〈住〉〈遊〉および〈職・住・遊一体〉のライフスタイルの4次元を傘ね、移住動機の複合形を分析する。この点を起点に、動機次元からみたネイティブのストレンジャーに対する意味付けをさまざまなアプローチから分析し、動機構成の過程に〈アメニティ・ムービング〉という領域が、「フマジメな」「理解しがたい」ものとして、依然としてその位置を与えられていない点が析出される。そこには、〈漂泊〉という次元を排除してきた近代が‘stranger-native interaction’という新たな相互作用過程を内包できない側面が見られる。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000431337
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00084642
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/4710638
ID情報
  • ISSN : 0454-2878
  • CiNii Articles ID : 110000431337
  • CiNii Books ID : AN00084642

エクスポート
BibTeX RIS