2003年5月
〈学会等の口頭発表〉近畿における方言と共通語の使い分け意識について-方言中心社会の提唱-
第76回「日本方言研究会研究発表会」
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 開催地
- 大阪府立大学
東日本を中心とする共通語の使い分け意識の実態を分析した先行論文を踏まえ、近畿で同様の調査をおこない、その結果、他の地域では見られない方言と共通語の使い分け意識が確認されたことを発表した。具体的に言うと、場所に左右されず、相手に応じてのみ言葉を使い分けるという態度である。結論では、先行研究で提唱され、近畿以外では広く見られる「方言主流社会」という概念に対し、近畿地方に見られる使い分け意識を持つ社会を「方言中心社会」と新しく命名するとともに、この概念を提唱した。