論文

2003年3月31日

イヴァンゴロドの建設とロシアのバルト政策

関西大学東西学術研究所紀要
  • 中村 仁志

36号 pp.71-89
開始ページ
71
終了ページ
89
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
関西大学

1478年、イヴァン3世治下のモスクワ大公国はノヴゴロドの併合の完了する。以降モスクワを中核として形成されつつあったロシア国家は、バルト方面においてリヴォニア騎士団、スウェーデン、ハンザなどの諸勢力と対峙するようになった。 イヴァン3世時代のロシアのバルト政策における画期となったのは、1492年のイヴァンゴロドの建設である。イヴァン3世自身の名前を冠したこの城市は、ロシアの国境防衛の要となるとともに、ロシア最初の海港都市として西方との交易の拠点となった。 本稿ではこうしたイヴァンゴロドの役割を分析するとともに、イヴァン3世が同市の位置するフィンランド湾南岸のみならず北岸にも進出すべく、1495年から1497年にかけてスウェーデンと戦火を交え、フィンランド北東部のヴィボルグの奪取を図った経緯についても論じた。

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http://ci.nii.ac.jp/naid/110001036649
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http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN0004709X
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/6538963
ID情報
  • ISSN : 0287-8151
  • CiNii Articles ID : 110001036649
  • CiNii Books ID : AN0004709X

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