論文

2019年5月

COPD患者の自己管理能力と身体活動との関連

日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
  • 白石 匡
  • ,
  • 東本 有司
  • ,
  • 澤田 優子
  • ,
  • 杉谷 竜司
  • ,
  • 水澤 裕貴
  • ,
  • 釜田 千聡
  • ,
  • 西山 理
  • ,
  • 木村 保
  • ,
  • 東田 有智
  • ,
  • 福田 寛二

28
1
開始ページ
103
終了ページ
107
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.15032/jsrcr.28.1_103
出版者・発行元
(一社)日本呼吸ケア・リハビリテーション学会

【はじめに、目的】慢性閉塞性肺疾患(以下COPD)は、呼吸困難により身体活動量(以下PA)の減少をきたす。近年、COPD患者において自己管理の重要性が注目されている。本研究の目的はCOPD患者における自己管理能力とPAの関係を検討することとした。【方法】当院にて外来呼吸リハビリテーション(以下呼吸リハ)を実施した、GOLD stage 2〜4期の安定期のCOPD患者30例を対象とした。自己管理能力はLINQで評価し、PAは3軸加速度計で計測した。評価は呼吸リハ介入時と介入後12週以降に実施した。呼吸リハ前後でLINQの項目に改善が見られた群を改善群とし、改善が見られなかった群を非改善群とした。【結果】改善群・非改善群ともに、6MWDに改善を認めた(p<0.05)。改善群ではPAに改善を認めた(p<0.05)が非改善群ではPAが改善しなかった。【結論】身体活動を改善するためには運動療法のみではなく、自己管理能力を獲得させ、生活習慣を変えていくことが重要である。(著者抄録)

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.15032/jsrcr.28.1_103
ID情報
  • DOI : 10.15032/jsrcr.28.1_103
  • ISSN : 1881-7319
  • 医中誌Web ID : T701340018

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