講演・口頭発表等

国際会議
2010年7月

アカントアメーバ角膜炎におけるReal-Time PCR法を使用した診断法

International Society for Eye Research
  • 板橋 幹城
  • ,
  • 杉岡 孝二
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  • 児玉 彩
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  • 檜垣 史郎
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  • 福田 昌彦
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  • 三島 弘
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  • 下村 嘉一

主催者
International Society for Eye Research
開催地
カナダ(モントリオール)
目的:近年、アカントアメーバ角膜炎は増加傾向にあるが、診断、治療に苦慮することが多い。今回、我々は患者の角膜擦過物より、Real Time PCR法を用いてアカントアメーバ(アメーバ)DNAの定性と定量を行い、経過を観察できたため報告する。
方法:経過観察できた症例は5例であった。それぞれの症例において、Real Time PCR法を用いて角膜擦過物よりアメーバDNAを定性、定量を行い、経時的な変化を追った。
結果: すべての症例で、角膜擦過物よりReal Time PCR法でアカントアメーバ量を定量する事ができ、DNAコピー量は平均5.6±4.9×10^3コピー(サンプル)であった。そして、治療経過においても経時的にReal Time PCR法でアカントアメーバ量を定量する事ができた。
結論:アカントアメーバ角膜炎の診断において、Real Time PCR法は、迅速、高率にアメーバDNAを検出でき、従来の塗沫鏡検、培養検査の優れた補助的診断法できると考えられた。また、その後の治療効果判定としても有用である