講演・口頭発表等

2005年7月

当科における成人preemptive腎移植についての検討

第21回腎移植・血管外科研究会
  • 永野 哲郎
  • ,
  • 山本 智将
  • ,
  • 西岡 伯
  • ,
  • 秋山 隆弘

主催者
第21回腎移植・血管外科研究会
開催地
岐阜県高山市
当科開設以来、4例の成人に対するpreemptive生体腎移植を経験した。【症例1】27歳、男性。ドナーは57歳の父。タクロリムス(FK)、ステロイド(PSL)、ミコフェノール酸モフェチル(MMF)にて免疫抑制を行った。合併症として創?開、糖尿病を発症したが、現在血清クレアチニン(S-Cr)値は1.4mg/dlと良好である。【症例2】52歳、女性。ドナーは73歳の母。シクロスポリン(CSA)、PSL、MMF、バジリキシマブ(BXM)にて免疫抑制を行った。合併症としてカンジダ感染、メチシリン耐性表皮ブドウ球菌感染、サイトメガロウイルス(CMV)感染を発症し、特にCMV感染は遷延した。現在S-Cr値は2.5mg/dlである。【症例3】27歳、男性。ドナーは56歳の父。CSA、PSL、MMF、BXMの4剤で免疫抑制を施行。CMV(+)→CMV(-)への移植であり、ガンシクロビルを2週間予防投与した。Borderlineの急性拒絶反応を発症し、ステロイドパルス療法を施行したが、現在S-Cr値は2.3mg/dlである。【症例4】20歳、男性。ドナーは73歳の祖