2001年
Relative Growth of Larval and Juvenile Stonefish, Inimicus japonicus(Scorpaeniformes:Synanceiidae).
水産増殖
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- 巻
- 49
- 号
- 2
- 開始ページ
- 167
- 終了ページ
- 174
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11233/aquaculturesci1953.49.167
- 出版者・発行元
- 日本水産増殖学会
オニオコゼ(lnimicus japonicas)飼育仔稚魚の相対成長を解析した。体各部の相対成長における成長式の屈山点は,体長5.5-6.1mmおよび8.1-8.2mmの2つに集中した。これらの体長は,オニオコゼの初期生活史において,発育あるいは行動の変化が認められる体長と一致していた。体長5.5-6.1mmでは,仔魚は脊索が上屈する成長段階にあった。体長8.1-8.2mmでは,後屈曲期仔魚は稚魚になり,浮遊生活から底棲生活へと移行し始めた。体長8mm以下での上顎長と下顎長の急激な成長と,孵化から摂餌開始までの体サイズの急激な成長は,オニオコゼ仔魚が他種より早い時期に小さいサイズでアルテミアノープリウスを摂餌することを可能にしている。また,体長6.7-8.2mmまでの胸鰭の急激な成長はオニオコゼ仔魚が発達した大きな胸鰭を使って遊泳することを可能にすると考えられる。さらに,体長6.7-13.5mmでの胸鰭各形質の相対成長における大きな変化は,仔魚から稚魚への変態と浮遊生活から底棲生活への移行期に対応していた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11233/aquaculturesci1953.49.167
- ISSN : 0371-4217
- ISSN : 2185-0194
- CiNii Articles ID : 10010275840