2011年12月20日
アサヒガニの幼生の成長にともなう消化酵素活性の変化
水産増殖 = The aquiculture
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- 巻
- 59
- 号
- 4
- 開始ページ
- 521
- 終了ページ
- 528
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11233/aquaculturesci.59.521
- 出版者・発行元
- 水産増殖談話会
アサヒガニのゾエアから稚ガニまでの発育にともなう消化酵素活性の変化を実験室において調べた。4,000尾の幼生を水温26.3±1.6℃の0.5m3水槽で飼育した。ゾエア1~4齢まではアルテミア幼生で飼育し、その後、稚ガニまでは成長段階に併せて冷凍アサリ、アミ、コペポーダなどを給餌した。トリプシン様酵素およびアミラーゼの活性を孵化直後から孵化後54日まで測定した。両酵素はゾエア1齢から明らかに認められ、幼生の成長にともなって活性は上昇し、とくに孵化後16日からの活性の上昇は顕著であった。体重の著しい増加も孵化後16日頃から観察され、消化酵素活性の上昇とよく一致した。中腸腺の機能的な分化はゾエア5齢(孵化後16日)で明らかに見られ、この発育段階で消化系の基本的な構造が整ったことを示唆している。トリプシン様酵素およびアミラーゼの活性上昇は組織学的な観察により調べた中腸腺の分化と発達によく対応した。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11233/aquaculturesci.59.521
- ISSN : 0371-4217
- CiNii Articles ID : 10031122303
- CiNii Books ID : AN00124667
- identifiers.cinii_nr_id : 9000238237856