論文

2008年3月

風刺とメタファー

混沌
  • 北爪 佐知子

5
開始ページ
115
終了ページ
142
記述言語
英語
掲載種別
研究論文(大学,研究機関等紀要)
出版者・発行元
近畿大学文芸研究科

風刺とは何かについてさまざまな定義がある。Draitser (1937) は、攻撃の対象が個人の場合はユーモアであり、対象が社会である時は風刺であると定義した。この論文では、同じ対象が攻撃される場合であっても、ユーモアと定義される場合と、風刺として定義される場合があり、Draitserの対象の違いによる定義では、ユーモアと風刺の違いは説明できないことをあきらかにし、さらに、 “Saddam’s Capture”という題で集積されている、風刺漫画を題材として、Austin (1962)の発話行為論と北爪(2004)のユーモア行為の分析を応用して、風刺とは、発話行為とユーモア行為の2つの行為を含む行為であり、その本質は,「批判」と「笑いを起こすこと」であり、効果としては、「不正を正すこと」と、「カタルシス効果」であることを論じた。<br />
(英文)

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