2016年9月
真正細菌フィルミクテス門に属する枯草菌の代謝制御の分子生物学の過去半世紀の展開
化学と生物
- 巻
- 54
- 号
- 9
- 開始ページ
- 657
- 終了ページ
- 667
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1271/kagakutoseibutsu.54.657
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 日本農芸化学会
真正細菌フィルミクテス門の枯草菌とプロテオバクテリア門の大腸菌の代謝経路を比較すると,解糖系,糖新生,TCAサイクル,ペントースリン酸回路,アミノ酸・塩基合成などの主要な代謝経路の酵素タンパク質は,糖新生にかかわる酵素タンパク質にオルソログの欠落が見られるが,ほぼ保存されている.しかしながら,枯草菌と大腸菌の分子レベルでの代謝制御機作となると両者の間でほとんど保存されていない.筆者は過去半世紀近く,主に枯草菌のカタボライト制御と緊縮転写制御の分子レベルでの解明に取り組んできた.この長年にわたる研究成果をゲノムの塩基配列決定の迅速化とオミックス解析を含む遺伝子発現解析技法の進展とを絡めて解説する.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.1271/kagakutoseibutsu.54.657
- ISSN : 0453-073X
- CiNii Articles ID : 130005815158
- CiNii Books ID : AN00037573