共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

聴覚バイオフィードバックを用いた姿勢バランスの運動学習に関する研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K10702
体系的課題番号
JP18K10702
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

断続的な聴覚および視覚フィードバック (FB)の動的バランスにおける学習効果について比較することを目的に実験を実施した.対象は健常若年者22名で,ランダムに2群(聴覚FB群,視覚FB群)に分けられた.随意的なBody sway課題を実施し,その学習効果について比較した.足圧中心位置とターゲットとのコヒーレンスの結果から,聴覚FB群の方が視覚FB群と比べて学習効果が高いことが示された.この結果は,前回我々が報告した連続的な感覚FBを用いた結果と同様であった.本研究成果は,Society for Neuroscience 2019 (USA)で発表予定である.
パーキンソン病 (PD) 患者を対象にFBの練習効果の確認指標を決定することを目的に研究を行った.対象は,PD患者142名(年齢:68±8歳)と健常高齢者76名(年齢:68±8歳)だった.静的および動的バランスの課題を実施した.ランダムフォレストアルゴリズムを用いて57の指標の中から最も感度の高い4つの指標を抽出した.本研究成果は,International Society of Posture & Gait research 2019 (UK)で発表予定である,
PD患者においてすくみ足 (FoG) の有無が安定性限界や姿勢バランスに影響するか否かについて調べることを目的に研究を行った.対象は,FoG が観られるPD患者64名(PD+FoG; 年齢:68±8歳),FoG が観られないPD患者80名(PD-FoG; 年齢:69±8歳)および健常高齢者79名(HC; 年齢:68±8歳)だった.安定性限界において,PD+FoGはPD-FoG とHCよりも有意に小さいことが示された.一方,安静立位時における姿勢動揺には有意差が認められなかった.本研究成果は,Parkinson and Movement Disorder Society 2019 (France)で発表予定である.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K10702
ID情報
  • 課題番号 : 18K10702
  • 体系的課題番号 : JP18K10702

この研究課題の成果一覧

論文

  7

書籍等出版物

  1

講演・口頭発表等

  3