本調査は, 多様な問題点を抱える臨床教育の今後の方向性を探るため全国256施設における臨床実習担当者の臨床教育全般にわたるアンケート調査を集計したものである。臨床実習施設の大半は公立病院である, 臨床実習指導者の臨床教育に対する意識・意欲の低下が認められる, 特定臨床実習指導者による臨床教育から不特定多数の臨床実習指導者による臨床教育が示唆されている, 臨床教育への教官の積極的参加が予測される, 臨床実習計画書および臨床実習指導者の育成に関して, 士会及び養成校の役割が重要であるなどが明らかになった。