2007年
身体運動が認知機能および脳の神経活動に及ぼす影響
神戸学院総合リハビリテーション研究
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- 巻
- 2
- 号
- 2
- 開始ページ
- 37
- 終了ページ
- 42
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 神戸学院大学総合リハビリテーション学会
本研究の目的は、身体運動が認知機能と脳の神経活動に及ぼす影響を明らかにすることである。認知機能と脳の神経活動は、トレッドミル運動の前後で比較した。対象者は、神戸学院大学総合リハビリテーション学部に所属する健常な学生23名(男性17名、女性6名、平均年齢19.3±1.4歳)であった。被験者の認知機能はトレッドミル運動前後にストループテスト、脳の神経活動は光トポグラフィーによって計測した。トレッドミル運動は、自覚的運動強度を示すBorgスケールを用いて11〜13の段階(嫌気性代謝域値下による快適な運動)で15分間行った。ストループテストは、運動前で17.5±3.7秒、運動後で14.7±2.8秒であり、課題遂行時間が有意に減少していた。また、脳の神経活動は、運動後の左前頭前野において活性化が認められた。これらの結果から、身体運動が認知機能および脳の神経活動に影響を及ぼす可能性が示唆された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1880-781X
- 医中誌Web ID : 2007291507