論文

2017年1月

仕事をもつ母親の子どもの急病時における認知的評価に関連する要因

小児保健研究
  • 林 由紀
  • ,
  • 山口 桂子
  • ,
  • 服部 淳子

76
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開始ページ
6
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12
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公社)日本小児保健協会

仕事をもつ母親の子どもの急病時における認知的評価に対する、家庭-仕事役割間の関係性を示すスピルオーバー、ソーシャル・サポート、子どもの急病に対する備えとの関連を検討するため、保育園児の母親1,489名を対象に質問紙調査を実施した(回収率64.1%)。認知的評価の4下位尺度得点を従属変数とした重回帰分析の結果、ストレスマネジメントに関わる「脅威性の評価」および「コントロール可能性」において、「仕事から家庭へのネガティブ・スピルオーバー」、「ポジティブ・スピルオーバー」、「職場理解」などが有意な変数として抽出された。母親を取り巻く環境因子に働きかけることによって、子どもの急病を脅威と捉えず、落ち着いて行動できるようになるなど、対処行動の改善につながる可能性が示唆された。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0037-4113
  • 医中誌Web ID : 2017249406

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