論文

2011年3月

背部マッサージによる成人男性の身体的・心理的影響

宇部フロンティア大学看護学ジャーナル
  • 藤田 佳子
  • ,
  • 河野 保子

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1
開始ページ
37
終了ページ
43
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
宇部フロンティア大学人間健康学部看護学科

健康成人男性23名に背部マッサージを10分間施行し、その前後に身体的・精神的諸指標の測定を行い、各指標の平均値がマッサージによってどのように変化したか検討した。測定項目は「血圧」「心拍数」「経皮動脈血酸素飽和度(SpO2)」「体温」「呼吸数」「背部皮膚温」「唾液中クロモグラニンA」「POMS」「倦怠感尺度(日本語版Brief Fatigue Inventory;BFI)」とした。マッサージの方法は、スウェーデンで主に認知症患者のケアとして実施されているタクティールマッサージに準じ、手で身体に優しく触れたり撫でたりした。検討の結果、マッサージ前に比べてマッサージ後は呼吸数の平均値が有意に減少し、SpO2と背部皮膚温が有意に上昇していた。また、POMSの[緊張-不安][疲労][混乱]スコアとBFIの総合スコアが有意に低下していた。他の指標に有意な変化は認められなかった。

ID情報
  • ISSN : 1882-9724
  • 医中誌Web ID : 2012041697

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