書籍等出版物

2002年2月

『言語としての民族―カウツキーと民族問題』

  • 相田 愼一

担当区分
単著
出版者・発行元
御茶の水書房

1.マルクスは自らの唯物史観にもとづき、民族とその問題は資本主義の発展とともに「階級」に解消されていくと考えた。2.それに対し、このマルクスの考えに異議申立てをしたのは、カウツキーであった。彼は分離→統合論の枠内において民族自決や民族自治を認める「言語としての民族」理論を展開した。3.けれども、彼の民族理論は、彼がユダヤ人の同化論の立場をとるため、ユダヤ人問題においては機能不全の状態に陥ってしまった。4.それにもかかわらず、カウツキーがマルクス主義の内部に民族理論を組み入れることができたため、マルクス主義