2012年8月
時代を映す『ロミオとジュリエット』の上演
『VISA』
- 巻
- 号
- 468
- 開始ページ
- 66
- 終了ページ
- 66
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- その他
シェイクスピア劇の中でも『ロミオとジュリエット』の変容は幅広い。シェイクスピア悲劇はおもに運命悲劇と性格悲劇に大別されるが、『ロミオとジュリエット』には対立構造が大きな柱になっており、文化背景により異なるにせよ、これに恋愛が加わることで多様性が生まれる。日本では明治中頃上演されたが、この背景には自由恋愛、新しい女性といった背景があったかもしれない。『ヴェニスの商人』はお金の意識、『ロミオとジュリエット』では恋愛観の変化など時代が影響していたのかもしれない。(A4)