論文

2013年7月

広島臨時仮議事堂(竣工1894年)における議場小屋組の構法について

昭和女子大学学苑・環境デザイン学科紀要

873
開始ページ
32
終了ページ
42
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
昭和女子大学

明治の建設部門の官僚であった妻木頼黄の設計した広島仮議事堂(明治27年)は、工期わずか20日間で建てられた。本稿では規模の大きな議場を造った小屋組に着目し、同時代の資料から小屋組の架構図を復元した。そして、同小屋組が対束小屋組、ドイツ小屋の技法を応用しながら、教科書にあるような標準的な技法に則ったものではなかったが、それは短い工期を勘案したものであり、地方の大工の洋小屋への理解度によることを明らかにした。

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