2015年6月 - 2020年3月
民族考古学と化学分析からさぐる生業活動の諸相
日本学術振興会 科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型) 新学術領域研究(研究領域提案型)
- 課題番号
- 15H05967
- 体系的課題番号
- JP15H05967
- 配分額
-
- (総額)
- 30,810,000円
- (直接経費)
- 23,700,000円
- (間接経費)
- 7,110,000円
- 資金種別
- 競争的資金
水田稲作が開始されたとされる長江下流域における稲作社会成立の要因を解明するために、食材入手と調理方法に焦点をおいた分析を行った。
煮炊き用土器の調理内容物を同定するための脂質分析の方法の開発を進め、民族誌の比較分析と土器・木器の制作・使用痕分析と組合わせた方法により、以下の成果を得た。
第一に、長江下流域では東北アジアに比べて植物食の比重が高いことが判明した。第二に、具たくさん粥を多用した田螺山遺跡7・8層⇒湯取り法炊飯が主体となる5・6層⇒蒸し米が主食となる良渚文化期、という変化が解明された。最後に、寧紹盆地では太湖平原に比べて米蒸調理への転換が緩やかであるという地域差が見いだされた。
煮炊き用土器の調理内容物を同定するための脂質分析の方法の開発を進め、民族誌の比較分析と土器・木器の制作・使用痕分析と組合わせた方法により、以下の成果を得た。
第一に、長江下流域では東北アジアに比べて植物食の比重が高いことが判明した。第二に、具たくさん粥を多用した田螺山遺跡7・8層⇒湯取り法炊飯が主体となる5・6層⇒蒸し米が主食となる良渚文化期、という変化が解明された。最後に、寧紹盆地では太湖平原に比べて米蒸調理への転換が緩やかであるという地域差が見いだされた。
- ID情報
-
- 課題番号 : 15H05967
- 体系的課題番号 : JP15H05967
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
2-
日中共同研究成果報告書『中国江南の考古学』 2022年3月 筆頭著者
-
『東洋史研究』 79(4) 39-68 2021年3月 査読有り筆頭著者
書籍等出版物
1-
中国文明起源プロジェクト 2022年3月
講演・口頭発表等
2-
第34回日本植生史学会大会 2019年12月8日
-
日本中国考古学会2019年度大会 2019年11月30日