共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

母語話者英語を単一規範としない国際汎用性重視の英語新評価の有効性に関する実証研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K00801
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

初年度は、国際英語論の考え方に基づく評価の方法論について、先行研究を調査することから始まった。予想通り、この考え方に基づく評価は、今までの評価基準と全くことなることから、本研究に類似するような研究が見当たらなかった。ただ、EUのCEFRの基準は減点方式ではなく、できることを評価するという意味で考え方が近いことが分かった。また、Communicative capabilityやintelligibilityを最も重要な評価基準とする国際英語論では、パフォーマンス評価やCan-do-listを基にした評価が考えられることが分かった。
他にも、日本人の高校教員が書いたエッセイを分析し、そこからどのような評価が可能か、調査をした。日本人独特の表現も汎用性があれば、評価する必要があるが、その基準をどこに置くか、方法はどのようにすべきかなどを調査した。結論はまだ出ていない。
さらに、既存の主なテストについて調査し、国際英語論の観点からの課題を浮き彫りにした。単元別テストや項目反応理論を応用したテスト利用の可能性は難しいという結論に達した。この他の方法を考える必要がある。
分担して、国際英語論の視点からの日本人英語に関する二つの評価視点の比較研究、国際英語論の視点からの慣用表現の対応とその評価に関する研究(吉川・小宮)、日本文化に影響された英語表現の国際的汎用度とその評価に関する研究(倉橋・塩澤)、国際的汎用性の定義(具体的要素)と方法論に関するの研究(塩澤・吉川・小宮・倉橋)、国際英語論の視点からの具体的評価基準と評価モデルの構築(塩澤・吉川・小宮・倉橋)についての基礎研究を実施した。

ID情報
  • 課題番号 : 18K00801

この研究課題の成果一覧

論文

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