メディア報道

2019年6月20日

歩く・聞く・考える 「豪雨への備え」 ー賢い「ダチョウ」になろうー


種別
新聞・雑誌
執筆者
本人以外
発行元・放送局
中国新聞社
番組・新聞雑誌名
中国新聞
掲載箇所
6面

<記事の中で訳書の紹介>

Robert Meyer, Howard Kunreuther (著)
中谷内一也 (訳)
『ダチョウのパラドックス:災害リスクの心理学』 丸善出版

防災と人間の心理をめぐり、米国の研究者の間に「ダチョウのパラドックス(逆説)」という言い方があるらしい。
空を飛べないダチョウは危険が迫ると、頭を砂に突っ込んでやり過ごそうとする。米国ではこれが一般的なイメージとか。ところが実際は、時速60~70㌔で走ることができる。何とライオンよりも早く、サラブレッド並み。危険を察知したなら、いち早く逃げ切れそう。つまり定説とは裏腹に、ダチョウは空を飛べなくても、抜群の災害対策を備えているのだ。
(中略)
同書を訳した訳した中谷内一也同志社大教授も後書きに「災害対策は総合力の勝負」と記す。個人の備え、コミュニティーの備え、安全基準や規制の施行、災害に強い街づくり、公的・私的保障の充実などの組み合わせである。

(一部抜粋)