2018年3月15日
有機金属分解法により合成したZnFe2O4のフェリ磁気特性
日本セラミックス協会2018年会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- 日本セラミックス協会
- 開催地
- 東北大学川内キャンパス(仙台 )
有機金属分解(MOD)法で作製したZnFe2O4に関して、磁気特性を測定したところ、M-T曲線では15K付近でネール点と思われるカスプを観測したとともに、4Kでは500Oe程度の保磁力を示す強磁性磁化曲線を示した。低温の磁気共鳴測定においても、ゼロ磁場で共鳴が起きている振る舞いが観測され、自発磁化の存在が示唆された。また、1000℃での熱処理で強磁性磁化曲線がほぼ消失したことは、MOD法で600℃で結晶化させた際に生じるフェリ磁性準安定相が、1000℃の熱処理で熱的に安定相に変化したと我々は考えている。