2017年 - 2019年
非常時における音声通話収容効率向上を実現する新しい通信受付制御方式
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 17H01728
- 体系的課題番号
- JP17H01728
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 18,590,000円
- (直接経費)
- 14,300,000円
- (間接経費)
- 4,290,000円
IP技術を基にしたNGN網やインターネットなど,実際のパケットネットワークで用いられる音声通話(VoIP)では,呼はパケット単位で送信されており,パケット単位で考察すると,ある瞬間は有音区間のようにバースト的にパケットが到着したり,ある瞬間には無音区間のように全く到着しなかったりと,パケット到着にばらつきが生じ,微視的に帯域が変動する.そのため,平成29年度に検討してきた受付制御をそのまま実際のネットワークに適用し,到着呼の種類,および収容済帯域と閾値の大小関係のみで制御を行うと,パケット到着間隔のばらつきが影響し,パケットロスの増大につながる可能性がある.その反対に,ある程度のパケットロスを許容すれば,積極的な呼の網への収容により,回線交換に比べてより一層の呼損率低減が可能ともなる.したがって,パケット網で緊急通話の呼損率およびパケットロス率を要求値以下しつつ一般通話の呼損率最小化を実現するためには,収容された呼の通信品質が維持されるよう,パケットレベルでの微視的な帯域変動を考慮した受付制御を行う必要があり,その最適閾値は平成29年度に検討した呼レベルの最適閾値とは若干異なる値をとることが予想される.そこで,このパケット到着間隔のゆらぎによる帯域変動を考慮した最適閾値を導出するために,平成29年度に検討してきた,提案方式による制御の呼レベルでの解析結果をもとに,提案方式のパケット網への適用を目指したパケットレベルでの特性解析を,本年度は実施した.
- ID情報
-
- 課題番号 : 17H01728
- 体系的課題番号 : JP17H01728