2017年4月 - 2020年3月
フィリピン棚田群の劣化プロセスの解明と水文学的将来予測による最適環境管理
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
世界遺産であるフィリピン北部にあるコルディリェーラの棚田群は,地域の伝統的文化を伝え,稲作たる生産基盤,自然の水・物質循環の一部として存在している.しかし棚田の崩壊が深刻化しており,棚田を保全するための適切かつ効率的な営農管理が求められていた.棚田という農地の構造と水・物質循環に注目して研究をしたところ,水を蓄えるために水田下層に形成される耕盤という構造が,棚田を成立させていることがわかった.また,有機物過多の状態であると耕盤を形成することなく湛水が可能になるため,棚田の形成不全,ミネラルの流出などが発生しており,見えないところにある構造の形成と維持が肝要であることが明らかであった.
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- 課題番号 : 17H04484
- 体系的課題番号 : JP17H04484
この研究課題の成果一覧
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論文
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Paddy and Water Environment 1(8) 2019年3月 査読有り招待有り
講演・口頭発表等
2-
Japan Geophysical Union Annual meeting 2021年6月3日
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Japan Geophysical Union Annual meeting 2021年6月3日