共同研究・競争的資金等の研究課題

2009年 - 2011年

「ことばによる応答理論」に基づいた家庭科のふれあい体験学習の開発

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

課題番号
21530940
体系的課題番号
JP21530940
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円
資金種別
競争的資金

本年度の研究は2つに分かれる。その1は,「ことばによる応答理論」の学習と幼児向きのぬりえ絵本の製作を通して,中学校家庭科の「ふれあい体験学習」を開発することである。その2は,国際理解教育の視点から,「ことばによる応答理論」の学習とぬりえ絵本製作をとおしてモン族の子どもたちと心を結びあうことを可能とする,高等学校「家庭基礎」の保育学習をつくることである。前者については前年度の研究と同様の成果が得られているので,ここでは後者について報告する。平成22年度,広島と福山の両附属高等学校の生徒を対象として,次の(1)~(4)のような家庭科の授業を実施して,学習効果を測った。(1)「針と糸の民」といわれるモン族の生活について,映像の視聴や刺繍が特徴である民族衣裳の実物に触れることを通して理解させるとともに,モン族の子ども文化の形成を支援することの重要性や,このような支援のためには,絵本が重要な役割を担っていることを了解させた。さらに「ことばによる応答理論」の学習をさせた。(2)2つの附属学校の高校1年生の各2クラスにおいて,モン族の子どもに読み聞かせをすることを前提にした「ぬりえ絵本」を製作させた。(3)出来上がった絵本をモン族の支援団体であるシャンティ山口に委託し,タイのホイプム村において保育園児を対象として読み聞かせを実施してもらい,その際の反応を写真や映像等を通して知らせてもらった...

リンク情報
URL
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/21530940.ja.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21530940
ID情報
  • 課題番号 : 21530940
  • 体系的課題番号 : JP21530940