2003年 - 2006年
新規視床下部ホルモンによる脳下垂体ホルモン合成・放出の新しい制御機構
科学研究費助成事業(広島大学) 科学研究費助成事業(基盤研究(A)) 基盤研究(A)
1970年代に視床下部から甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン、生殖腺刺激ホルモン放出ホルモンなどの視床下部ホルモンが次々と発見され、神経内分泌学は著しく進展した。しかし、最近の10年間に新しい視床下部ホルモンの発見は殆どない。本研究の目的は、新しい発想を導入して、脳に存在すると考えられる新規の視床下部ホルモンを同定して、これらによる脳下垂体ホルモンの合成と放出の新しい制御機構を明らかにすることであった。まず、我々は生殖腺刺激ホルモンの放出を抑制する新規視床下部ペプチドを鳥類から同定して生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(GnIH)と名付けた。GnIHニューロンは室傍核に局在しており、GnIHは正中隆起に投射するGnIHニューロンの終末から分泌され、脳下垂体に存在する新規のGタンパク共役型受容体であるGnIH受容体を介して生殖腺刺激ホルモンの放出を抑制する。詳しい解析の結果、GnIHは生殖腺刺激ホルモンの合成と放出を抑制して、生殖腺の発達
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- 課題番号 : 15207007
- 体系的課題番号 : JP15207007