2016年 - 2018年
海水中光化学反応過程に係る活性酸素種の動態把握および役割解明
文部科学省 科学研究費助成事業(基盤研究(C)) 基盤研究(C)
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 4,550,000円
- (直接経費)
- 3,500,000円
- (間接経費)
- 1,050,000円
- 資金種別
- 競争的資金
海水中の活性酸素種(OH,1O2,O2-,H2O2,NO,R,RO,ROOHなど、R=アルキル基)は、海洋表層への太陽光入射により主に生成するが、溶存有機物(DOM)、金属イオン、金属化合物などと反応することにより、これらの物質の寿命やサイクルを決定すると考えられる化学種である。従来、海水中に超微量(ラジカル類は10-18~10-8 M)、超短命(ラジカル類は10-6~101秒)で存在する活性酸素種を測定することは困難であったが、近年ようやく高感度、迅速測定が可能になった。本研究の目的は、瀬戸内海および四国沖北太平洋海水中の活性酸素種の動態の把握およびDOMなどの海水中化学成分の酸化・分解に果たす役割を解明することである。沿岸および外洋での活性酸素種濃度の測定を行い、表層海水中での継時的変化および鉛直分布を明らかにし、DOMの光分解速度の見積もり金属との反応速度を求める。