2018年10月21日
フランスの大学との博士課程ダブルディグリー実現における課題と展望
グローバル人材育成教育学会第六回全国大会
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プレプリント・著者最終稿
回数 : 150
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- グローバル人材育成教育学会
- 開催地
- 名城大学名古屋ドーム前キャンパス
人文系の博士後期課程共同指導がフランスの大学と成功した珍しい例として,2018年に大阪府立大学大学院人間社会システム科学研究科(学位:言語文化学)とオルレアン大学(学位:言語科学)で授与されたダブルディグリーがある。両大学間で締結された協定書の起草から,日仏2名の指導教員による共同指導,日本で行われた日仏合同最終審査会を経て学位授与に至るまで概要を述べ,その過程で判明した,グローバル人材育成にあたっての,日本の大学教育の制度上の問題点を指摘する。また,論文審査の過程で現れた異文化間コミュニケーション上の課題を述べる。さらに学士課程や修士課程とは異なった博士課程の独自の難しさ,それを克服できた原因は何か,制度上の問題をいかにクリアしたか,ダブルディグリーの意義,成功の鍵は何かを論じる。