2011年4月 - 2014年3月
ヴァレンス拡大とその形態統語論的実現に関する日・英・独語間の語彙意味論的比較研究
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(C)
日本語(基本語順SOV,対格・与格の区別あり,主語の表示義務なし),英語(基本語順SVO,対格・与格の区別なし,主語の表示義務あり),ドイツ語(基本語順SOV,対格・与格の区別あり,主語の表示義務あり)という相互に部分的に共通する形態・統語論的性質を備えた3つの言語の研究において従来,個別言語研究の枠内でばらばらに取り上げられてきた諸構文のうちから,「ヴァレンス拡大」という観点で相互に比較可能なものを洗い出し,その背後に「事態の所有」という意味論的基盤が認められること,および言語による実現形式の異なりが形態・統語論的には主として一致形態論,意味論的にはアスペクトに依存することを明らかにした。
- ID情報
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- 課題番号 : 23520497