Nov, 2014
薬剤師と医師による定期処方協働入力の試みとその評価
日本病院薬剤師会雑誌
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- Volume
- 50
- Number
- 11
- First page
- 1303
- Last page
- 1307
- Language
- Japanese
- Publishing type
- Publisher
- (一社)日本病院薬剤師会
千葉大学医学部附属病院において毎週1週間分処方される定期処方は、処方入力自体なされていない例(処方もれ)や経過中に変更された投与量が反映されていない例(処方ミス)が散見された。そこで、医療安全の確保を目的として、心臓血管外科病棟において薬剤師と医師が病棟で協議しながら定期処方を決定し入力する「協働入力」を開始した。取り組み開始後に処方もれはみられなくなり、処方ミスによる処方修正件数は開始前45件(22.4%)に対し開始後9件(3.4%)と有意な減少(p<0.01)がみられた。さらに、医師へのアンケート結果からも協働入力に対して好意的な回答が多く得られ、処方入力の際に患者の病態や服薬状況を理解している病棟薬剤師がその場で提案・情報提供できていることが、医師からの高い評価につながったと考えられた。以上により、本取り組みはチーム医療の推進につながり、医療安全および処方の適正化に貢献したと考えられた。(著者抄録)
- ID information
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- ISSN : 1341-8815
- Ichushi Web ID : 2015045408