論文

2005年10月

造血幹細胞移植施行患者におけるフルコナゾール血中濃度モニタリングの有用性に関する検討

TDM研究
  • 鈴木 貴詞
  • ,
  • 岡田 賢二
  • ,
  • 中村 裕義
  • ,
  • 有吉 範高
  • ,
  • 中澤 一純
  • ,
  • 北田 光一

22
4
開始ページ
322
終了ページ
327
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本TDM学会

造血幹細胞移植(HSCT)施行患者に対し,フルコナゾール(FLCZ)は深在性真菌症予防の目的で高用量が長期間投与される.HSCT施行患者では免疫抑制剤など腎毒性の高い薬物が投与されるため,腎排泄型薬物であるFLCZの血中濃度の上昇を来し,副作用を生じる恐れがある.そこで,HSCT施行患者を対象として血漿中FLCZ濃度の測定を行い,FLCZ血中濃度モニタリングの有用性について検討を行った.今回対象とした7名の患者のいずれにおいても,腎機能低下に伴うと考えられる血漿中FLCZ濃度の上昇が認められたが,その上昇の程度は患者間で大きく異なっていた.現在FLCZの添付文書には,クレアチニンクリアランスが50ml/min以下の患者には投与量を半減するように記載されているが,本方法では,患者個々に対する至適投与量の設定は困難と推察された.したがって,腎機能の低下が頻発するHSCT施行患者におけるFLCZ血中濃度モニタリングの施行は適正使用の観点から望ましいと考えられた(著者抄録)

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ID情報
  • ISSN : 0911-1026
  • 医中誌Web ID : 2006012937

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