2016年4月 - 2019年3月
多民族国家ミャンマー国での環境鉄とヒ素による肝癌若年発症の地域性に関する調査研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 16H05813
- 体系的課題番号
- JP16H05813
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 14,040,000円
- (直接経費)
- 10,800,000円
- (間接経費)
- 3,240,000円
ミャンマー国の若年性肝癌発症の原因究明の一環として、これまで鉄過剰摂取の可能性を検討してきた。本研究では更に、環境中のヒ素による局地的な発癌リスクの増大を鑑み、若年性発症の頻度や鉄及びヒ素への暴露に関し地域的・民族的な差異の有無を検討した。様々な居住区のビルマ族や他民族からの肝癌等検体計107例を入手し、その内56例を解析した結果、鉄及びヒ素暴露の指標となる肝組織への鉄の沈着とDNAの5-ハイドロキシメチルシトシン低下がそれぞれ認められた。更に若年性肝癌特異的な、β-カテニン制御タンパクBcl9の細胞質貯留の低下を見い出し、今後の研究対象分子を明確化した。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 16H05813
- 体系的課題番号 : JP16H05813