MISC

2001年

ネパール高地から導入されたダイジョ(Dioscorea alata L.)系統の温帯における生育特性

熱帯農業
  • 志和地 弘信
  • ,
  • 遠城 道雄
  • ,
  • 林 満

45
1
開始ページ
15
終了ページ
21
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11248/jsta1957.45.15
出版者・発行元
Japanese Society for Tropical Agriculture

ネパールの標高600m~1800mの地域で収集したダイジョの系統を鹿児島において栽培し, それらの系統の早晩性を判定した.ネパールのダイジョ系統は全て早熟で, 鹿児島在来の極早生系統よりもさらに早熟の超極早生系統群が見いだされた.それらの系統は, 気温の制約を受ける標高の高い地域に分布していたことから, ダイジョの生育にとって気温の制約のない熱帯低地には, 生育期間が長く, 収量の高い晩生系統が多く在来し, 気候的に制約のある熱帯・亜熱帯の高地には早生系統が多く在来するものと推察された.また, 超極早生系統は温帯の広い地域に適応可能であると推定された.ダイジョの超極早生系統は塊茎の肥大生長パターンがナガイモ群やイチョウイモ群 (D.opposita) のそれに近似し, 肥大生長の転換が短日に起因しているダイジョの早生や晩生系統とはその特性が異なった.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11248/jsta1957.45.15
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130004373729
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00071932828?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.11248/jsta1957.45.15
  • ISSN : 0021-5260
  • ISSN : 2185-0259
  • CiNii Articles ID : 130004373729

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