1998年7月
一次スプライン多重解像度解析と音声振幅スペクトル分析
電子情報通信学会技術研究報告音声
- ,
- 巻
- SP98 / 39
- 号
- 177
- 開始ページ
- 33
- 終了ページ
- 40
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(その他学術会議資料等)
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
音声スペクトルの中には音声の生成過程に由来した構造が存在しており、特に音源と調音の過程はそれぞれスペクトルの微細な構造、包絡に反映している。河原らによって提案されたSTRAIGHT音声分析合成系は、スペクトルに内在するこれら2つの構造を良く分離し、STRAIGHT-coreによって滑らかな時間周波数スペクトル包絡を抽出することができる。そして、このスペクトル包絡抽出時に用いられるスペクトルの線形補間は多重解像度解析を構成することが知られている。そこで本論文では、STRAIGHT-coreによって得られた音声振幅スペクトル包絡を一次スプラインによって構成される多重解像度解析によって表現し、その分析を試みる。得られた各解像度の重要性を考慮することによって、スペクトルの周波数軸上での圧縮、スペクトル系列の時間軸上での補間が可能であることを示す。また、ケプストラムによる補間と比較して、時間軸上の好ましい補間特性が得られる可能性を示す。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110003296967
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10013221
- ID情報
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- CiNii Articles ID : 110003296967
- CiNii Books ID : AN10013221