1998年
第4世代植込み型除細動器(ICD)植込み手術における植込み部位, 電極極性変更の工夫
人工臓器
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- 巻
- 27
- 号
- 1
- 開始ページ
- 197
- 終了ページ
- 201
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11392/jsao1972.27.197
- 出版者・発行元
- JAPANESE SOCIETY FOR ARTIFICIAL ORGANS
胸壁植込み型第4世代植込み型除細動器(ICD)植込みに際し, 電極極性変更や植込み部位に工夫を要した症例を全21例(1995年4月~1997年4月)中4例に経験した. 通常のRV電極陰極, Can陽極での除細動が不可能であったため極性変更を要した症例が2例(内1例はSVC電極を併用), 右胸壁植込みが2例であった. 右胸壁植込み症例はいずれも第3世代ICD感染症例で, ICD本体及び皮下電極摘出, 感染が治癒した時点で第4世代ICDを右胸壁に植え込んだ. 2症例ともCan及びRV電極の2極問除細動が可能であった.第4世代ICDの除細動時のインピーダンスは, 極性変更では変化せず, SVC電極を加えた3極問除細動で有意(P〈0.01)に低下した.第4世代ICDは通常形式での除細動のみならず, 極性変更や心内電極の追加によって有効な除細動が得られ, 植込み部位をも選択できる長所を有するものと考えられた.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11392/jsao1972.27.197
- ISSN : 0300-0818
- ISSN : 1883-6097
- CiNii Articles ID : 10007719835
- CiNii Books ID : AN00120167