2015年4月 - 2019年3月
電子・核運動共役測定による水素・プロトン移動反応中の電子デカップリング効果の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
気相溶媒和クラスターのフェムト秒時間分解紫外‐近赤外‐紫外分光装置を開発し、フェノール‐(アンモニア)5クラスターにおける励起状態水素移動反応メカニズムの研究を行った。
反応ダイナミクスは、350 fs程度の電子移動と20 ps程度のプロトン移動反応と100倍以上の速度差がある二つの過程に分かれることがわかった。水素原子の移動反応であるにもかかわらず、電子と水素原子核の移動は全く異なる時間スケールで進行するデカップリングがあることを明らかにした。
そのメカニズムには電荷分離状態が関与しており、溶媒和の程度によりデカップリングの程度に大きな変化が生じることを明らかにした。
反応ダイナミクスは、350 fs程度の電子移動と20 ps程度のプロトン移動反応と100倍以上の速度差がある二つの過程に分かれることがわかった。水素原子の移動反応であるにもかかわらず、電子と水素原子核の移動は全く異なる時間スケールで進行するデカップリングがあることを明らかにした。
そのメカニズムには電荷分離状態が関与しており、溶媒和の程度によりデカップリングの程度に大きな変化が生じることを明らかにした。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 15H02157
- 体系的課題番号 : JP15H02157