2001年
代かき前の水田土壌の水分条件が数種一年生雑草の発生に及ぼす影響(共著)
雑草研究
- ,
- 巻
- 46
- 号
- 4
- 開始ページ
- 282
- 終了ページ
- 290
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.3719/weed.46.282
- 出版者・発行元
- 日本雑草学会
水田一年生雑草のコナギ,アゼナ類,ミゾハコベ,キカシグサ,ヒメミソハギおよびタマガヤツリを対象雑草として,代かき前の土壌水分条件が各雑草の発生本数,発生消長および出芽深度に及ぼす影響を代かき時期別に調査した。4月上旬から代かきまで乾燥条件にした区(乾燥区)では,代かき時期が4月から7月へと遅くなるにしたがって,コナギおよびキカシグサを除く調査雑草の発生本数は増加した。4月上旬から代かきまで湿潤条件にした区(湿潤A区)では,これら雑草の発生本数は代かき時期にかかわらず一定であった。4月上旬から代かき10日前まで乾燥条件に保ち,その後代かきまで湿潤条件にした区(湿潤B区)では,これら雑草の発生本数は乾燥区より少なかった。コナギの発生本数は,代かき前の土壌水分や代かき時期の影響を受けず,一定であり,キカシグサの発生本数は,湿潤A,B区では,上記雑草と同様の傾向を示したが,乾燥区では代かき時期が遅くなるにしたがって減少する傾向を示した。水田土壌から発生した車種,発生消長および出芽深度については,代かき前の土壌水分条件による差異は認められなかった。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.3719/weed.46.282
- ISSN : 0372-798X
- ISSN : 1882-4757
- CiNii Articles ID : 110003948692
- CiNii Books ID : AN00097258