2005年
試行の行為論・序説
茨城県立医療大学紀要
- 巻
- 10
- 号
- 開始ページ
- 37
- 終了ページ
- 46
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 茨城県立医療大学
試行は、学力テストや心理テストはもちろん、科学的な実験シミュレーションから、日常生活における試食や試着のような些細な行為にいたるまで、社会で広く観察される行為である。しかしながら、試行については、これまで学問的な検討はほとんどおこなわれてっこなかった。本論では、行為としての試行の特性を、主として社会学の行為論の観点から検討した。本論で議論されていることは、以下の通りである。試行は情報を収集し、現実を再現する行為であり、相対的に大きな選択可能性の中では時間を可逆化し、不確実性を縮滅する行為である。試行は本来、何か目的を実現するための手段的な行為ではあるが、時には自己目的化する行為でもある。
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- ID情報
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- ISSN : 1342-0038
- CiNii Articles ID : 110004625529
- CiNii Books ID : AN10564928