MISC

2010年1月15日

セイヨウナシ'越さやか'における追熟中の果実特性の変化ならびにフィルム包装が果実追熟に及ぼす影響

園芸学研究
  • 知野 秀次
  • 太田 祐樹
  • 二木 明日香
  • 齋藤 洋太郎
  • 黒坂 俊
  • 大塚 伸吾
  • 坂井 優
  • 松本 辰也
  • 児島 清秀
  • Chino Shuji
  • Ohta Yuuki
  • Futatsugi Asuka
  • Saito Yotaro
  • Kurosaka Syun
  • Ohtsuka Shingo
  • Sakai Yu
  • Matsumoto Tatsuya
  • Kojima Kiyohide
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9
1
開始ページ
99
終了ページ
105
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2503/hrj.9.99
出版者・発行元
園芸学会

'越さやか'の果色値および可溶性固形物濃度は追熟中に上昇し、果肉硬度、弾性率、粘性率および弾性指標は低下した。果実が収穫後12日に適食状態に達した時の果実特性の値は、9.3(果色値)、12.7Brix%(可溶性固形物濃度)、1.4N(果肉硬度)、1.8×10(6)(弾性率)および1.1×10(7)(粘性率)であった。さらに、f2およびf3から算出した弾性指標は9.5×10(6)(Emf2)および17.4×10(6)(Emf3)であった。一方、収穫後の果実へのフィルム包装は水分消失、果皮の黄化、果肉の軟化、ならびにデンプンの糖化を抑制した。収穫後12日におけるフィルム包装した果実の果実特性は、3.7(果色値)、20%(ヨードカリデンプン反応)、12.5N(果肉硬度)、15.0×10(6)(弾性率)、15.0×10(7)(粘性率)、29.5×10(6)(Emf2)および66.2×10(6)(Emf3)であった。以上の結果から、'越さやか'果実の追熟特性ならびにフィルム包装による果実の追熟抑制効果が明らかになった。この追熟抑制効果はフィルム内の酸素濃度の低下によることが示唆された。また、'越さやか'の弾性指標が果肉の軟化とともに低下したことから、非破壊計測技術による熟度推定の可能性が示唆された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2503/hrj.9.99
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005359144
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11608561
ID情報
  • DOI : 10.2503/hrj.9.99
  • ISSN : 1347-2658
  • CiNii Articles ID : 120005359144
  • CiNii Books ID : AA11608561
  • identifiers.cinii_nr_id : 1000070271161

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