笹川 展幸
ササカワ ノブユキ (Sasakawa Nobuyuki)
更新日: 2023/10/26
基本情報
- 所属
- 上智大学 理工学研究科理工学専攻 教授
- 学位
-
医学博士(慶應義塾大学)
- 連絡先
- n-sasakahoffman.cc.sophia.ac.jp
- 研究者番号
- 20187107
- J-GLOBAL ID
- 200901004129210994
- researchmap会員ID
- 1000195585
薬と生体機能の関係につき基礎的事項から治療薬の解説を含めた2科目。自然毒から人工毒の分子レベルから見た毒性発現の仕組みと生理機能の関係を扱った入門毒物学を開講。更に、ヒトの生物科学、ビジュアリゼーションⅠ・Ⅱのコーディネーターをつとめている。大学院では細胞内情報伝達論および生理活性物質特論を開講している。研究活動としては、神経系細胞を研究対象とし、その生理機能および各種薬物の作用を研究している。具体的には、分泌小胞と細胞膜との融合反応の調節機構と分泌小胞の供給過程の調節機構を解明する事を目的とし、単一細胞におけるアンペロメトリー法と超高速共焦点レーザー顕微鏡による分泌小胞の細胞内動態を可視化実画像解析する実験系を用い、主に以下の5点につき検討を進めている。1)開口頻度と開口分泌各過程のイノシトール多リン酸などの小分子、SNARE蛋白等による調節機構。2)分泌小胞の供給過程での細胞骨格系蛋白質等の役割。3)異なった分泌小胞プール間の開口過程の差異とその機構。4)O-157毒素Shiga-toxinの作用。5)新規薬物・毒物の神経細胞に及ぼす作用など。
(研究テーマ)
神経系細胞における開口分泌の分子機構
イノシトール多リン酸の代謝と生理活性
Gタンパク質と連関した受容体の脱感作機構.
新規薬物・毒物の神経細胞に及ぼす作用
研究キーワード
10経歴
6-
2001年12月 - 2005年3月
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1997年4月 - 1998年3月
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1995年4月 - 1998年3月
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1986年4月 - 1997年3月
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1992年1月 - 1994年12月
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1985年4月 - 1988年3月
受賞
4-
1996年3月
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1988年3月
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1986年3月
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1986年3月
論文
71-
Neurotoxicity Research 24(2) 130-138 2013年8月
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Infection and Immunity 80(8) 2886-2893 2012年8月
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Neuropharmacology 60(7-8) 1364-1370 2011年6月
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神経化学 48(2/3) 200 2009年3月
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Philippine Journal of Science 137(2) 127-132 2008年4月
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神経化学 47(2/3) 223 2008年3月
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13th International Symposium on Chromaffin Cell Biology. 2006年
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Journal of pharmacological sciences 100 Supplement 158P 2006年
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Journal of pharmacological sciences 100 Supplement 194P 2006年
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MOLECULAR BIOLOGY OF THE CELL 16(10) 4519-4530 2005年10月
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CELLULAR AND MOLECULAR NEUROBIOLOGY 25(3-4) 777-787 2005年6月
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Journal of pharmacological sciences 97 Supplement 169P 2005年
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Critical Reviews in Neurobiology 16(1-2) 173-179 2004年
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Journal of pharmacological sciences 92P 2003年
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Annals of the New York Academy of Sciences (971) 273-274 2002年10月
-
Annals of The New York Academy of Sciences 971(1) 273-274 2002年10月
-
EMBO JOURNAL 21(15) 3970-3979 2002年8月
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JOURNAL OF NEUROSCIENCE 22(9) 3342-3351 2002年5月
-
生命科学研究所紀要 (21) 53-75 2002年
-
INTERNATIONAL JOURNAL OF MOLECULAR MEDICINE 7(4) 373-380 2001年4月
書籍等出版物
2-
Springer 1999年 (ISBN: 4431702326)
講演・口頭発表等
2-
第46回 日本神経化学会 (シンポジウム招待口演) 2003年
-
第74回 日本生化学会大会(シンポジュウム招待口演) 2001年
その他
6-
1998年4月 - 2008年4月生命科学研究所の所員は生命科学研究所紀要を1982年4月より、2008年3月の研究所活動休止にいたるまで、毎年1冊つづ発行してきた。生物科学専攻の教員とし、1998年より編集や論文投稿・投稿論文の査読に参加した。生物科学の実験科学だけではなく、生命原理、生命倫理、臓器移植の問題点、生命倫理と法律など、生物科学と生命倫理や人間学との接点も意識した活動に参加した。これ等の活動を通し、学生・院生に生命科学の重要性を伝えた。
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1998年4月 - 2008年3月薬と生体機能の関係につき基礎的事項から治療薬の解説を含めた薬と生体機能-基礎、-応用の2科目を開講した。身近にあり、誰もが摂取したことがある薬の薬理学的理解とその生物科学的背景を、文化系学生にも理解できるよう、ビジュアルな資料を多く取り入れ工夫している。 学科科目にはない、医薬系基礎科目として、さらに近年増加している製薬会社のMR志望学生等に最適な科目として提供した。
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2006年4月自然毒から人工毒、更に薬の分子レベルから見た活性発現の仕組みと生理機能の関係を扱った入門毒物学を開講している。理工学部再編に伴い、薬と生体機能-基礎、-応用の2科目に変わり、人間と薬・毒物の関係を正確な科学の目を持って理解できるよう基礎薬理学・生理学的内容を多く含めている。 授業はパワーポイントを使用し、動画・写真・図を用いたビジュアルな資料を多用し、理解を助けるよう工夫している。
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2003年4月理工学部の学生を主要な対象として、工学・化学・生物科学・医学等の分野をビジュアリゼーション(可視化)技術を切り口にた最先端の複合的分野をビジュアリゼーションⅠ・Ⅱとし、株)SGIと協力しコーディネトしている。 また、ヒトの生物科学では、ヒューマンケアーを切り口とし、生物科学・医学・工学・化学等にまたがる重要課題につき解説し、専門知識だけではなく、”複合知”が得られるように講義を工夫している。
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1998年4月大学院において生理活性物質特論(2007/3まで)および細胞内情報伝達論を開講している。研究に必要な専門知識・専門技術等の解説の講義はもとより、必ず学生自身にテーマ・最新の英文原著論文を与え、受講者全員の前でパワーポイントを用い説明発表する機会を設けている。 経験上、内容が解説のみの講義に比べると受講者数は少ない傾向があるが、深い内容の理解と学会等での発表の訓練を目標としている。