講演・口頭発表等

2018年9月5日

割山隆起帯高瀬峠東部の割山花崗岩・高瀬花崗岩 境界部の地質体について

日本地質学会第125年学術大会
  • 大友幸子
  • ,
  • 高橋織江

記述言語
日本語
会議種別
ポスター発表
主催者
日本地質学会
開催地
北海道大学

割山隆起帯は阿武隈山地北東部の,双葉断層の北方延長の東側に位置し,
先新第三紀基盤岩類が地塁山地として南北に細長く分布する山地であり,割 山変成岩 (割山層),鹿狼山層(時代未詳),相馬中村層群と,花崗岩類が 分布している(藤田,1988).この地域に分布する花崗岩類は,石炭紀後期 の割山花崗岩と白亜紀の高瀬花崗岩に区分される(武田ほか,2012,土谷ほ か,2012,Tsuchiya et al., 2014). 割山花崗岩と高瀬花崗岩の境界につ いては,直接の貫入関係や断層関係ではなく,両岩体は顕著にマイロナイト 化作用を被っていることから構造的に接触したと考えられるが,境界部には 閃緑岩や変成岩が多く含まれるゾーンが挟まれている(土谷ほか,2013,大 友ほか,2013).高瀬峠東部の高瀬川沿いには2011年の東北地方太平洋沖地 震以前から砕石場が多く,その後の砕石需要の増大に伴い,新たに採石場が できたため,割山隆起帯の中でも露頭条件の良い地域である