論文

査読有り 筆頭著者
2020年2月

岩石教材園を活用した「火成岩のつくり」の授業展開

山形大学紀要(教育科学)
  • 大友幸子
  • ,
  • 土門直子
  • ,
  • 御子柴真澄

17
3
開始ページ
149
終了ページ
159
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(大学,研究機関等紀要)
DOI
10.15022/00004808
出版者・発行元
山形大学

山形大学附属中学校の岩石教材園を活用して,平成29,30年度1年生の理科「火成岩のつくり」の授業を行った.前時に室内で安山岩,流紋岩,花こう岩試料を観察した後,岩石教材園の岩石を観察し岩石試料を判別した.平成29年度の授業では,生徒は岩石教材園の83試料から判別できた岩石のみを解答した.正答率は花こう岩,安山岩は比較的高く,流紋岩は低かった.片麻岩を流紋岩と誤答している傾向が非常に高いことから,流紋岩は流理構造を手がかりに判断しているのではないかと推定した.
平成30年度の授業では前年度の授業方法の一部を変更した.前時の授業で観察する流紋岩を4種類に増やし,岩石教材園での観察試料を30個指定して観察時間を確保した.その結果流紋岩の正答率が上昇し,片麻岩を流紋岩と誤答する割合は減少,安山岩,花こう岩の正答率も上昇した.片麻岩を流紋岩と誤答する割合は平成28年度の半分ほどに減少したが,まだ多くの生徒は縞状構造を持つものを流紋岩と判別していると考えられる.

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DOI
https://doi.org/10.15022/00004808
ID情報
  • DOI : 10.15022/00004808

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