2019年4月 - 2022年3月
脳腎連関:シナプス関連分子を標的とした新規蛋白尿抑制治療薬の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
SV2B、Neurexin、Ephrin-Bなどのシナプス関連分子が、ポドサイトに発現しており、その機能低下が蛋白尿発症に関与していることを示した。①ポドサイトに主に発現しているNeurexinは神経組織で発現が見られない分子型であるNeurexin 1α SS4(+)で、Nephrin、CD2APと結合しスリット膜構成分子群の発現、局在の維持に関与していること、②Ephrin-B1は NHERF2、Ezrinを介して細胞骨格と連結しており、この連結がスリット膜の安定性維持に重要な役割を果たしていることを明らかにした。また、これら分子群は蛋白尿に対する新規治療の標的となることを示した。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H03673
- 体系的課題番号 : JP19H03673