2010年4月 - 2013年3月
バイオマスを用いた重金属の吸着と回収の新手法
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
- 配分額
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- (総額)
- 3,800,000円
- (直接経費)
- 2,660,000円
- (間接経費)
- 1,140,000円
- 資金種別
- 競争的資金
現在、水質汚染をはじめ様々な環境問題が国内外で大きな注目を集めている。本研究では、環境に低負荷で低コストである天然物質を用いて汚染物質を除去・回収する手法を確立して環境浄化に役立てることを目的とする。一方で、希土類元素等の重金属は幅広い産業分野で利用されており、近年需要が拡大しているものの、国内では枯渇の危機にある。そこで、資源の安定供給が課題となっている点に着目し、バイオマスを金属の吸着剤として利用し、資源回収に役立てることを目指す。具体的には、海藻・貝殻・植物・木材等のバイオマス試料を用いて、重金属特に希土類元素(REEs)、トリウム(Th)、ウラン(U)等の吸着・捕捉に関する最適条件を決定する。そして、得られたデータをLangmuirやFreundlich等の吸着等温モデル式に適応し、吸着メカニズムの検討を行う。これらの結果に基づき、生物吸着を利用した汚染物質の除去・回収ならびに希少金属の回収法を確立し、実用化に向けてのアプローチとすることを目指す。